近所ではツツジの花や芍薬の花が所々に咲いていてとても綺麗です。窓を開ければ風が爽やかな、風薫る5月となりました。
我が子の小学校では6年間の内1回は役員を引き受けて頂きたい、との事なので今年度は思い切って役員をする事になり、若干忙しくなりそうです。お教室の方は責任を持ってやっていきたいので、来て頂いた方に十分ご満足頂けるように、募集活動などは最小限にしていこうと思います。
さて、私は2年程前まで相模原市のマンションに住んでいました。手狭になった事もあり、アレルギー体質の我が子の為に良い環境を探したり、建材に配慮したりして現在の家を座間に建てました。
先日、以前住んでいたマンションでとてもお世話になったFさんご夫妻のお宅へ久しぶりにおじゃまして来ました。Fさんご夫妻は私の両親よりも少し年上のとても上品なご夫妻で、ご主人は日本画や陶芸、他絵画や音楽がお好きな博識な方です。某大企業の支社長まで昇りつめた方という事もあり、お話には奥が深いものがあります。
まだ幼かった我が子とFさんのお宅に遊びに行っては子どもの相手をして頂き、色々と為になるお話を聞かせてもらい、美術の本を貸して頂き、さらには転勤の先々で購入された素敵な工芸品や我が子の入園入学祝いまでいただいてしまい、至れり尽せりでFさんご夫妻には感謝してもしきれない思いがあります。
奥様が1年前に手術され、その後体調を崩され暫くお会いできませんでした。何かお手伝いできる事はないかと申し出ても、大丈夫です、とおっしゃるので何もできずもどかしい思いでしたが、春になりすっかり奥様がお元気になられたという事で快気祝いに気持ちばかりのお花を持って伺いました。
久しぶりにお会いできただけでも嬉しかったのに、私が絵画造形教室をはじめるという話を以前にしていたのでそこで使えるようなものをと、また素敵なお盆やらガラス工芸やらを選んで下さり、持って行って下さいとの事でしたので恐縮してしまいました。
「もう減らしていきたいからいいんですよ。」と奥様がおっしゃるので有り難く頂いて来てしまいました。大切に使わせて頂きます。
ご主人は社会的に成功を収めて来た方なので、私がお教室をするにあたり何か未来あるお子さん達に良い言葉をお聞かせ頂ければ、とご主人に伺った所その時は笑われてしまいましたが帰り際にいい言葉を聞かせてくださいました。
「上を見たらきりがない。下を見てもきりがない。だから、一生懸命今を生きなさい。」
ご主人の御祖母様が、おっしゃった言葉だそうです。
自分の事も、自分の子どもの事もどうしても他者と比較しがちですが、比べても自分にも自分の子にもいい事はないのですよね。今を懸命に生きる、それに尽きます。
Fさん、色々と本当に有難うございました。どうぞこれからも末永くお元気でいらして下さい。