春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)という言葉をご存知ですか?春をすぎて寒さがぶり返し、肌寒く感じることを言うのだそうです。今日は冷たい雨が降り、春寒料峭という言葉がぴったりな一日でした。
さて、昨日はこどもクラスでした。ひな祭りが近いので小さなお雛様を造るのも良いけれど、3月に遠くにお引越しするためお教室に来ることができなくなってしまうお子さんのリクエストが「ドールハウス」だったのだよな、と迷い、結局そのどちらをも選んで造れる自分の好きな「小さな世界」を造っていただくことにしました。
メンバーは小学校1年生が3人小学校2年生が3人でした。工作だと、夢中になって造るお子さんにとっては1時間半という時間では足りない場合があるので、いらした順に、造る大体の手順を御説明し早速制作に取り掛かってもらいました。
造り始めると、結局お雛様を選んだお子さんはいらっしゃらず皆さん「ドールハウス」を造っていました。
制作する途中に「世界一詳しいドールハウス図鑑」で世界のドールハウスをご紹介しようと思っていましたが、あちこちから
「先生!こうしたいのだけど、どうやって造ればいいの?」
という声が上がり、終始対応に追われお話できずじまいとなりました。
この図鑑によると、ドールハウスはもともとは貴族の夫人や17世紀の豊かな商人が、小さな宝物のコレクションを飾るために、ミニチュアやベビーハウスを注文していたのが始まりで、19世紀になると幼い女の子が家事を学ぶための玩具として作られたそうです。
遥か昔々からミニチュア、小さな世界は子供から大人までを魅了してきたのですね。お教室にいらっしゃる生徒さんも、ドールハウスを造るときは目の輝きが違います。
難しいことは抜きにしてお子さん達はとても楽しく制作できた様子で、小人のお家、くまの病院、魔法の学校など、個性豊かな素敵な小さな世界が出来上がりました。
中を覗いてみると色々なものが造ってあり、時間の関係上それぞれが何なのか聞けなかったのが残念です。今度教えてくださいね。ご自宅でも造り足すことができますので、ご自宅でも楽しんで頂けたら嬉しいです。できたら是非見せてください。