新学期がはじまりました。お子さん達は新しい環境に慣れるまでもう少し時間がかかるでしょうか。期待と不安の入り混じった複雑な思いに追い討ちをかけるような寒さが続いていましたが、やっと春らしい暖かさを取り戻し気持ちも少しずつ和らいでくる気持ちがいたします。
さて、昨日はこどもクラスで時計を造りました。飾りの時計ではなく、実際に使える時計です。とある小学生の教育関連の本を読んでいたら、小学校で勉強する時計の勉強でお子さんが苦戦するのは、時計がどういう仕組みで回っているのか想像できないからで、時計を組み立ててみて体験することで理解につながるといったような事が書いてありました。そこで思いついたのが今回の時計造りです。時計の針3本と本体のセットをダンボールにさして時計を組み立てて造って頂くことにしました。
勿論、美術的な要素は忘れたわけではありません。プロダクトデザイン(製品デザイン)をするデザインナーになったつもりで素敵なデザインを考えて下さいと、お子さんにもわかるようお話いたしました。
昨日は初めてお教室にいらして下さったお子さんがお二人いらっしゃいましたが、楽しく賑やかな雰囲気で制作は進みました。
「この時計は100円!やっぱり1000円!」
「僕のは300万円!」
「私の時計は無量大数円!」
と、ものすごい高級ブランド時計が完成しそうです!
賑やかな中で楽しく時計の飾りつけが終わり、最後に針をさす作業はできたものの、針をいじってしまうとうまく針がまわらなくなり、針がしっかり回るまで手直しが必要になりましたが、無事に小さなデザイナーさん達の時計が完成いたしました。なかなかの出来栄えで、ご自宅に飾っていただくのが楽しみになりました。
針が曲がりやすく、曲がった針が他の針に接触すると時計がまわらなくなります。簡単に針を真っ直ぐに直せるので、針が回らない場合にはご自宅で調節していただきたいのと、それでもまわらない場合には針を一旦抜き取り、もう一度カチッというまでしっかりとさし直して下さい。それでも直らないという場合には私のほうで直しますので事前にご連絡の上、お教室にお持ちくださいませ。(破損や経年劣化の場合には有料で新しい本体をご購入していただきます。)
雨の中いらして頂き、御送迎のお母様方有難うございました。時計造りを楽しみにしていたのに中耳炎でお休みになってしまいご連絡を頂いたお子さんもいらっしゃいます。どうぞお大事にされて下さい。早く完治すると良いですね。これから新しい学年での1年がはじまりますが、たくさんの実りある1年になることをお祈りいたしております。