お教室の近くにはのどかな田園がひろがっています。
何日か前に稲を借り終わったばかりの乾いた草の香りが、涼しい風とともにしてきて
なんだかとても懐かしい気持になります。
今日はこどもクラスでしたが、運動会でお休みのお子さんがとても多かったです。今日は涼しく、楽しい運動会を過ごされたのではないでしょうか。
さて、人数が少なかったら以前から挑戦してみたかったデッサンに今日は挑戦して頂きました。
挑戦してくれたのは小学校3年生のお二人。三年生でデッサンが理解できるのかな?描けるのかな?
デッサン(dessin)とはフランス語であり、日本語で言うと素描、英語で言うとドローウィング(drawing)で、ものの形や明暗を紙に描くことや絵画の下絵のことを言います、とまずはデッサンの意味からご説明いたしました。
デッサンの道具や、デューラーやドガやダ・ヴインチやロートレックやレンブラントのデッサンもお見せして、普通の絵画とデッサンの違いを理解して頂きました。
それから、白黒でものを立体的に描くのには、光と影の関係を知って頂こうと今日のモチーフのリンゴに懐中電灯を当てて光と影の関係を実際に見てもらいました。なんだか理科や算数のお勉強にもつながりそうな気もします!
そして実際に描いて頂きました。輪郭を描いてから、お子さんたちにはリンゴをとにかくよく観察してもらい、光と影の関係、色の濃いところと薄いところを比べて描くこと、など注意しながら描き進めてもらいました。飽きてしまうかも、という心配をよそに、とても真剣に取り組んでくれました。
芸大美大受験生の描くデッサンのような質感や香り、そんなものまで感じさせるデッサンとまではさすがにいきませんでしたが、小学校3年生にしてはかなり上出来のはじめてのデッサンが仕上がりました。私の中学時代のデッサンよりも上手です!お子さんたちも、とても仕上がりに満足されていました。
こども時代には何よりも創造性を大切にして頂きたいのでデッサンばかり描くことも考えてしまいますが、とても上手に描けることがわかったので、これからもデッサンを授業に取り入れていきたいと思います。
今日もここまでお読み頂き有難うございました。