今朝は久しぶりに良いお天気でした。ここ数日雨の日が続いておりましたので、とてもすがすがしい気持ちになりました。
日曜日のこどもクラスでお子さん達にお読みした本がこちら「和の行事絵本」です。
日本人なら知っておきたい「和」の伝統行事や季節の楽しみがわかりやすく載っている本ですが、この本の中の「四月のあれこれ」で「花冷え」や「花曇り」、「春雨」、「菜種梅雨」、「朧月夜」、「春眠暁を覚えず」という言葉をご紹介していました。
ここ数日寒かったり、曇ったり、雨続きだったりしていたので、お子さん達がこの言葉を思い出して下さっていると良いです。
最近、この手の「和」の行事を取り上げた書籍が書店の店頭に並んでいます。また、赤ちゃんにつける名前に「和」を感じさせる名前が増えてきていたというデータが出ています。国際化していく中で、改めて日本の伝統や日本らしさに目が向けられていると感じます。
「寒いな~」では絵は発想できませんが
「花冷え」と聞くと目の前に絵的なイメージが湧いてきませんか?
美しい言葉から思いつく絵もあるかと思います。
日本の国にいるのですから、日本の美しい言葉やものを学んで将来に役立て、豊かに生きて欲しいと思います。
さて、春らしいモチーフをと選んだのがチューリップ。話の流れからくれば、桜を描くのが「和」で一番良いのですが、お教室の中という空間で描くという制約があるので、チューリップにいたしました。
この前にパステルを使って絵を描いているので、お子さん達は使い方も理解しているし、パステルの柔らかさが春にぴったりなので画材はパステルに決めました。
「いわさきちひろ」さんの絵にチューリップが多かったのでそのご紹介もし
花の中の構造も見て、チューリップの花が色とりどりなのは受粉させるために虫をよぶため、といったような理科的なお話しもしてみました。
前回の作品が終わっていないお子さんもいらしたので、粘土や抽象画を描くお子さんもいらっしゃいました。
時間内に終わらなかった生徒さんには前の回に終わらなかった作品を造って頂くこともありますが、こちらとしては、制作前にお子さん達に制作の意欲をわかせるような上記のようなお話しをしてから課題に取り組んで頂いていることと
前の回の作品を造るお子さんが、新しい課題に目移りして集中できない、という現状がございますので、なるべく一斉に同じことを始めるのがこちらのお勧めですが、お子さんそれぞれ制作する速さが違いますし、早ければ良いということではないので難しいところです。
前おきが長くなりましたが、お子さん達にお伝えしたいことが沢山あり、ついつい内容が盛りだくさんになってしまいますが、こんなお話しをした後に描かれたお子さん達の素敵な作品をご覧ください。
昨日入学式の学校もあったようですね。ご入学ご進学おめでとうございます。この一年が実りある一年でありますようにお祈りしております。