今日は梅雨が来たかのような雨ですが、涼しくてさっぱりした陽気です。
絵画造形教室Agate blancheでは、1年のはじまりの新年度を5月にしています。
1年のはじまりの絵画の時間なので、先日のこどもクラスの内容は水彩絵の具の使い方(パレットへの出し方)や、筆洗いの使い方など基本的なことをもう一度確認してみました。
お子さんによっては絵具を500円玉くらいたっぷりパレットに出されたりするので、小指の先くらいの絵具をパレットに出すことや、筆洗いを「洗う場所」「すすぐ場所」「水をつける場所」とに分けて使うと水を何回も変えに行く必要がなくなることなどをお話ししました。
絵の具を塗る練習をして欲しかったので、塗ることに集中するために絵の具で塗り絵をしてはどうかと考えました。
混色で色々な色ができることも知ってほしかったので3原色(赤(赤紫)、青、黄)と白だけを使うことにしました。3原色という言葉の説明をした後に、3原色で沢山の色ができることをお見せするとお子さん達は「へ~」というような顔をしていました。
モチーフは何にしようと考えた時に、塗り絵がしやすい作品というのもあって巨匠ピカソの「マリーテレーズの肖像」に挑戦してもらうことにしました。
絵画の中で、お子さん達にはルノワールが人気で、ピカソの絵は何故良いのかわからない、というお子さんが多いです。そういえば私もこどもの頃、ルノワールが大好きでしたが大人になるにつれ好みが変わってゆきました。上手なばかりがいい絵というわけではない、とお話しするのにとても良いピカソの絵本があったので、その本をお子さんと交代でみんなに読み聞かせをしました。ピカソが小学校6年生のころに描いたデッサンのあまりのうまさにお子さん達はびっくりしていました。
絵を描くには内面や気持が大事、ということがよくわかる絵本でした。
お子さん達は博識で、ピカソは何回も結婚したことや、青の時代の作品のことなど色々知っているのにはいつも驚かされます。私もしっかり勉強しないと、お子さん達のほうが良く知っている、なんてこともありそうです。
面倒な下絵を終え、3原色と白で混色をされたお子さんたちは
「わ!こんな色ができた!」
と混色をとても楽しんでいる様子でした。全て塗りきれなかったお子さんもいらっしゃいますが、今回は混色を楽しんで頂ければ良いと思いますので、素敵な色が沢山できて良かったと思います。
同じ絵だからこそ、色にも個性が出るのがよくわかりました。まるで別のものを描いたように作品の雰囲気が違います。
体験レッスンにいらして頂いたお客様、有難うございました。これから1年通って下さる生徒さん、どうぞ宜しくお願いいたします。
絵画造形教室Agate blancheでの課題はお子さん達に良いものを、と講師がオリジナルで考えているものが殆どです。もし内容を真似されたい、という方がいらっしゃいましたらご一報くださいますようお願い申し上げます。→Contact