庭の紫陽花の葉の上に雨のしずくと蛙がちょこんとのっています。まるで典型的な梅雨の絵のようです。
以前、絵画の時間に紫陽花を描いていただいたことがありますが、紫陽花の花の多さにお子さん達は若干疲労気味でした。
お子さん達がお教室の時間内に集中力がなくなってしまったり退屈そうに描いてしまうのは、興味がない題材だったり、面白いと感じられない内容の場合があります。
自分で自由に描いている分にはいくらでも描いていられるというお子さんが多くても、「与えられた課題でも、描くことが退屈なんてあるわけがない」とおっしゃるお子さんはとても少ないのではないでしょうか。
低学年のお子さんも多いので、課題、題材を考える時にはお子さん達が楽しく取り組めるようなものを選び、考えています。
お教室のポストのところに蛙が住み着いていて、その蛙を見るのを楽しみにしている生徒さんもいらっしゃったのと、梅雨という時期的にも良いモチーフだと思い、今回はお教室の庭に住み着いている蛙にモチーフになって頂くことにしました。
そんな訳でレッスンの日は朝からわが子と、蛙と追いかけっこをしました。蛙がぴょんぴょん逃げ回るので、朝から盛り上がりました。3匹つかまえたので、わが子は3匹それぞれに名前をつけていました。
蛙がお嫌いな方、申し訳ありません。でも、よく見るととても可愛らしいです。お子さん達からも
「かわいい~」
と歓声が上がり、ご体験レッスンではじめていらした生徒さんも、すぐにみんなと一緒に蛙を庭に見に行ったり、制作前からとても盛り上がりました。
せっかくお教室にいらっしゃってくださったからには何か学んで帰ってもらいたい、といつも脱線して色々とお話ししてしまいます。今回はカエルの生態のことやカエルが両生類だというお話しや
カエルの出てくる絵本のお話しや
レオナルド・ダ・ビンチの絵本を通して、自然を観察することの大切さや、人の絵を真似ないことの大切さをお話しいたしました。
お子さん達は図鑑に興味深々です。
蛙をよく見て描けば、絵本の物語の中の蛙のようなイメージの絵でも良いですよ、とお話ししていたので、自由で楽しい蛙の絵が出来上がりました。ご体験レッスンにいらして頂きありがとうございました。また是非お教室にいらしてください。