7月が近くなってくると、もうあっという間に夏休みですね。毎日がとても早いです。夏休みこどもクラスの日程は7月までにお知らせいたしますので、今暫くお待ちくださいませ。
さて、先日の日曜日のこどもクラスでは「絵本作家になったつもりで描いてみよう」を行いました。
マリー・ホール・エッツ作の「わたしと あそんで」の中から好きな一ページを選び、その文章だけから想像して、絵本作家になったつもりで絵を仕上げるというものです。
(この本は、小田急相模原にある「よちよち屋」さんで購入したものです。とても素敵な絵本が沢山あるお店です。もう今年は過ぎてしまいましたが、薔薇の季節にはとても綺麗な薔薇が咲いています。営業時間を事前にチェックして是非足を運んでみて下さい。)
何かを見て上手に描くのは訓練すればある程度まで誰でも上達します。何も見ないで想像力や創造力を使って絵を描くということの方が実は難しく、一日お教えして上手になるようなものではありません。
頭の中で文章をどれだけイメージできるかは、普段からどのようなものを見ているか、感じているか、体験してきたかという普段からの力と、想像力などに左右されると思います。
少し話はそれますが、このことは国語の文章読解に必要な力でもあると思います。我が子の国語の文章読解の勉強を見ていると、文字を追っているだけで、文章の場面を想像できていないからわからない、ということが多いです。そういった時は、お話に登場する人物になりきって実際に演じてみたりすると理解できたりします。私がここで偉そうにお話することではないかもしれませんが、国語の文章読解のテストの点数がちょっと、という親御さんは、お子様が場面を想像することができているか確認されてみると良いかもしれません。
子供たちは色々なものを吸収する力が強いです。このスポンジのように何でも吸収する時期に、沢山美しい景色を見たり美術館で素晴らしい作品に出合わせてあげたいものです。実際に、美術館へ行ってきたと嬉しそうに報告してくれた生徒さんの絵は、何かしら良い影響を受けているように思えます。そして、沢山美しいものを見ることはお子さんの将来の心の財産になるのではないでしょうか。
絵本作家になったつもりで描いた絵は、時間内に仕上がらなかったお子さんもいらっしゃいますが、それぞれ素敵な出来栄えとなりました。お教室でも、お子さんに沢山鑑賞の機会を作り、更に想像力をつけて頂こうと思います。