花冷えが続き、毎日肌寒いですね。
春になるとパステルを使ったお子さん達の作品が観てみたくなるのもあり、今月はパステル画を描いて頂いています。
絵画を描く前には名だたる画家の作品を御見せしていますが、今回はオディロン・ルドンの最大級のパステル画、「グランブーケ」という作品の写真をご覧頂きました。この作品は三菱一号館美術館に所蔵されているのですが、常設展示しているわけではないので、次回に観られるのはおそらく今年の１０月以降だそうです。
パステルは何回も描いてきたので、毎回白い長方形の画用紙に描いて頂くのでは飽きてしまうかと、今回は色画用紙を使用し、形も正方形か長方形の画用紙のどちらかを選んで頂けるようにしました。テーマは自由です。
お子さん達は色と形の違う画用紙をそれぞれ選び、好きなテーマで描いてゆきました。
色画用紙を使用するとよほど明るい色を積極的に取り入れない限り、白い画用紙で描くパステルよりも暗い印象の絵になります。
お子さん達が頭で思い描いていた作品にはならなかったのかもしれませんが、色画用紙に描くとこういった印象になるという事を経験として知って頂けたのではないでしょうか。
それぞれの画材の特徴を、様々な画材にふれることで知り、ゆくゆく自分が表現したいと思うものに近づくにはどの画材を使うことが最適なのかを選び取れるようになって欲しいと思います。
このクラスには４月から中学生のお子さんがいらっしゃるので、この日は卒業証書とささやかなプレゼントを卒業する生徒さんにお渡ししました。
何年も通って下さったので、月に１回程度ではありましたがお子さん達の成長の過程を傍らで見てくることができました。はじめてお教室にいらした時の事を思い出すと、卒業されてゆくのは感慨深いです。
中学生になっても通いたいという嬉しいご要望があったので、主に祝日の午前中などを利用して中学生のクラスをつくることにしました。部活などで忙しくなるかとは思いますが、これからも絵を楽しむ時間を持ち続けて頂けたら嬉しいです。
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