新型肺炎への感染予防の観点から、3月のこどもクラスでは工作を予定しておりましたが、工作では材料を取りに行く際に人と人との距離が近くなったり材料の共有があるため、パステル絵画を行うことにさせて頂きました。
初めに、画家の紹介としてドガのパステル画をお見せしました。それからパステル画が初めての生徒さんもいらっしゃるので使い方のご説明をさせて頂きました。
今回は、抽象画と型を使ったパステル画の二つを題材にしております。毎年のようにお教室で描いてきたパステル画ですが、お子さん達の描かれるパステル画の中で私が一番素晴らしいと思うお子さん達の作品は「抽象画」です。お子さんだからこそ出来る自由な発想や創造力で描かれるパステルの抽象画に、毎回とても驚かされます。
抽象画というとよくわからないというお子さん達には、形にならない気持ちなど絵にして下さいとお伝えしていますが、自由に発想したそれぞれのテーマで、手が止まることもなくお子さん達は伸び伸びと制作されました。
柔らかな色彩のパステル画を描くことで、自粛に閉塞感を感じていたお子さん達の気持ちも開放されているような気がいたします。
新型肺炎の影響で休校になったり外出が難しくなったりした事で、保護者の皆様はお子さん達の心身や学習をとても心配されていらっしゃると思います。
渡辺和子さんのベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」に良い言葉があったのでご紹介させて頂きます。
「どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。」
とても前向きになれる言葉ですね!今の状況を咲けない時と考えると、根をしっかりと張るべき時なのでしょうか。
子供時代に何かに没頭した経験はとても大切だと言います。ご自宅で是非絵画や工作を時間の制限なく楽しんで頂けたらと思います。
売り切れていることもあるのですが、パステルは100均でもお買い求め頂けます。ピタゴラスイッチ造りや、こま撮りアニメなどもお子さん達が楽しく取り組めそうですね。こま撮りアニメができるアプリなども無料でスマホからダウンロードできますので、前回制作したぱらぱら漫画を一枚づつ撮ってアニメにしても楽しんで頂けるのではないかと思います。
ご自宅で何か作品ができましたら、是非メールなどにてご連絡頂けたらと思います。
長文になってしまいましたが、どうぞ御身体にお気をつけてお元気にお過ごしくださいませ。
↓土曜日午後前半コース作品↓
(画像は全てクリックすると拡大いたします。抽象画の題名が絵の下に書いてありますので是非ご覧下さい。)