清々しい風が心地よい季節になりました。
今月のこどもクラスは、工作で空想の動物を創っております。
以前、小学生新聞に女子美術大学付属中学の生徒さん達が制作された架空の動物たちが全面広告として載っていたことがありました。それがとても楽しくて可愛らしかったため、いつかお教室の生徒さんたちにも創っていただきたいと思っていました。小学生がより楽しめるよう、動くハンペルマン人形タイプにしようと思いついたせいで、低学年の子が仕組みを理解して作るのは難しいかもしれないと制作を躊躇していたのですが、今回、思い切ってチャレンジしていただくことにしてみました。
制作の前に、動物彫刻で有名な三沢厚彦さんの彫刻の楽しい動物たちをご紹介させていただき、アーティストが動物をモチーフに制作することも多いことをお伝えしました。いきなり制作に入るのと、制作の前にアーティストの素晴らしい作品を見るなどして、刺激を受けたり制作の動機付けがあったりするのとでは、生徒さんたちの作品の仕上がりが違います。
それから、ハンペルマン人形の動く仕組みを低学年のお子さんにもわかるようにご説明させていただきました。制作のキットがあり手順も決まったものを説明通りに制作するのとは違い、今回のように自由に制作する場合には、自分が作りたい物を実現するにはどんなことをすれば良いのかを試したり失敗したりしながら入念に考える必要があります。このお教室を卒業されていく生徒さんの多くが学業的にもなぜか優秀なのは、芸術鑑賞や作品制作が思考力を必要とする知的な活動だからという理由もあるのかもしれません。
空想の動物を創ってみましょうと言われたら大人の私なら思いつくまでに何時間もかかってしまいそうですが、お子さん達の創造力の力で5分程度で何を作るかが決まり、どんどん制作が進みました。
今回は、空想の動物ではなくあえて好きな動物を作りたいという生徒さんには好きな動物を造っていただいております。自分が何か好きなのか、そういった個性を尊重できることが美術の素晴らしいところではないでしょうか。
今回は制作が終わらなかった人は、来月に続きを制作する予定です。完成が楽しみです。
↓土曜日前半クラス作品↓
↓日曜日前半クラス作品↓
(画像はクリックで拡大します。是非拡大してご覧ください。)
↓土曜日後半クラス作品↓
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↓日曜日後半クラス作品↓
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