まだまだ夏のような暑さが続き、爽やかな秋風が待ち遠しいです。
9月のこどもクラスでは「モビール」を造っております。
インテリアの彩りとしてのモビールのことをご存知の方は多いと思いますが、モビールという言葉の語源についてはご存知ない方も多いのではないでしょうか。
アメリカのアレクサンダー・カルダーという彫刻家が、芸術としての彫刻「モビール」を初めて作りました。これがモビールの始まりで、その頃はモビールという言葉さえなかったそうですが、「現代美術の父」とも「ダダイスムの巨匠」とも呼ばれる芸術家マルセル・デュシャンが、アレクサンダー・カルダーの動く彫刻を表現するために考え出して言葉にしたそうです。
リビングなどをお洒落にするためのインテリア雑貨の名称のように捉えられがちなモビールですが、偉大な芸術家マルセル・デュシャンによって立派な芸術作品として名付けられていました。
生徒さんにもアレクサンダー・カルダーと、その作品をご紹介させていただきました。
その後、実際にモビールを作っていきました。
針金等を土台としてモビールを作ると、お子さんが針金を曲げて遊びすぎたりして結局ぐにゃぐにゃした作品が出来上がったりしがちです。それはそれで楽しい体験にはなりそうですが、せっかく作っていただくのですからしっかりした作品に仕上げて欲しいと思い、材料は竹の輪と紐、画用紙、折り紙などを使用しました。
切り絵や折り紙の本を何冊か参考にしていただくために置いておきましたが、たまにそれらを参考にする程度で、お子さんたちは自由な創造性で白い画用紙に思い思いの絵を描いたり楽しく制作は進みました。お子さんたちの作ることへのエネルギーはすごいです。
思ったより制作時間がかかり、完成しなかった人も多かったので続きをまた次回のレッスンで制作したいと思います。完成作品は是非ご自宅で飾っていただき、秋風に吹かれるモビールをご家族で楽しんでいただけたら嬉しいです。
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