先日、女子美術大学美術教育研究会の来年度の会費を支払ってきました。
女子美術大学美術教育研究会とは、美術教育に関わる全ての方々の情報交換会や相互研鑽を目的に、横山勝樹女子美術大学、短期大学学長を会長として、平成24年に発足されたものです。
絵画教室を開くにあたり、沢山の良い情報を得て皆様に還元したく、今年から会員になりました。
今年の6月にはこの研究会の美術教育セミナーに参加してきました。「21世紀に生きる子どもをはぐくむこれからの美術教育における新たな学びの可能性と課題をともに考えていく。」という内容でした。
第一部では、横浜国立大学教育人間科学部准教授小池 研二先生が、国際バカロレア(IB)について講演して下さり、IBの美術教育では実際にどんな事をやっているのかを話して下さいました。
IBとは、インターナショナルスクールや各国の現地校の卒業生に国際的に通用する大学入学資格を付与する仕組みの事です。IBDP(IBのほぼ日本の高等学校の課程に相当するもの)は、世界中の大学入学の資格として受け入れられ、特に、格式の高いイギリスのケンブリッジやオックスフォード、又アメリカのハーバードやプリンストンで受け入れられているそうです。すごいですね。
後日IB認定校は一体どこにあるのか気になり、ネットで検索したところ玉川学園はIB認定校だと知りました。HPを拝見した所、IBクラスの12年生(高校3年生)の美術作品展のお知らせが載っていました。IBDPの2年間でARTを選択した生徒さんにとっては、この美術作品展の作品が卒業認定の評価に直接結びつくため、展覧会自体が非常に重要な意味を持っているとの事でした。それから、作品に明確なコンセプトがあるのがIB美術教育の特徴だそうです。
卒業認定の評価に結びつくという事は、国際社会では勉強だけではなく美術の才能も必要な能力とされているという事ですね。
このセミナーにいらしていたのは小学校教論、中学高校の美術教論の方が多かったようで、まだ絵画教室を始めてもいない私は恐縮してしまいましたが、とても楽しく勉強させて頂きました。来年度の美術教育セミナーも楽しみです。
女子美を卒業してからかれこれ15年くらい経っているのに、このセミナーで司会をされていた女子美の前田先生は私が在学している時に教育心理学を教えて下さった先生でした。あまりおかわり無い様子に、何だか学生時代を思い出しました。
女子美は美大という事もあり、生徒さんがあまり授業を聞いていなくても注意する事の無い優しい先生が多かったのですが、そんな中、割と厳しく熱心に授業をされていたので今でも前田先生の授業の内容を覚えています。
これから私が開く絵画造形教室は小さく名も知られていないものですが、子供達の心に届く、15年20年経っても子供達が記憶していてくれる、そんなお教室にしていけるようにしていきたいと思いました。