藤の花が咲いているのを目にするようになりました。
4月も中旬になり、お子さん達は新しい環境にも少しずつ慣れてきたでしょうか。
今月は工作の月です。キットなどを購入し予め手順のわかっているものを造るのは、こちらとしても簡単なことなのですが、お子さん達に試行錯誤したり、工夫したり、考えたりする力をつけて頂きたく、身近な素材を使って楽器を造って頂くことにしました。
このお教室の工作では、以前にレインボースティックという楽器を造ったことがあります。今回はヘアピンでカリンバを造みるってことにいたしました。
カリンバとは、アフリカの民族楽器で親指ピアノとも言われています。板や箱の上に並べた鉄などの棒を親指の爪ではじいて演奏する原始的な楽器で、オルゴールの原型とも言われているそうです。
板の上に並べた鉄の長さを長くすると低い音になり、長さを短くすると高い音になり音階が造れます。
今回の工作では鉄の棒の代わりに髪の毛を止めるヘアピンを使い、その長さを調節(調律)することで、ドレミファソラ、と音が出るようにしました。お子さん達に長さが少しでも違うことで音が変わってきてしまうヘアピンを、工夫して調節して頂きたいと思います。
板に金具を置いて軽くネジをドライバーでしめ、ヘアピンを挟みこみ、ヘアピンの長さを調節し、最後にネジをきつく締め、音を確かめ、音が合わないようならまたネジを緩めてヘアピンの長さを調節し、、、、という工程をお子さんに行ってもらったのですが、この工程がお子さん達にはかなり面倒だったようで、あちこちから
「できない!先生がやって~」
という声がしました。
私が手を貸すのは簡単なことですが、試行錯誤したり、工夫したり、考えたりしてもらうのが目的なので、自分でできることは自分で頑張って頂きました。
最後の飾りつけの時間はとても楽しい時間だったようです。それぞれ素敵なカリンバが完成しました。カリンバの音のイメージでデザインを考えて下さったお子さんもいらっしゃいました。
自分が思った通りに音が鳴らなかった生徒さんもいらっしゃいます。原始的な作りのものなので、完璧な音が出るのは難しいです。ですが、既に完璧な状態で手に入る既製品のキットでは気が付けないような、ものの作りの仕組みに気が付くことができたのではないでしょうか。
弦が長いと音が低く、弦が短いと音が高いというのは、中学でも学ぶようですね。先取りの理科学習にもなると思います。
発展させてヘアピンを増やしたりしたら、大分早いですが夏休みの自由研究にもつなげられそうですね。更に楽しんで頂けたら嬉しいです!